弓道を始めて13年ほどになるkoitonboです。
前回は、弓道とはどんなものか?私が弓道を学んで知っていること、始め方などを説明しました。
今回は弓道に使われる道具や名称を、私なりの言葉で説明していきたいと思います。
弓道で使われる的は大きく分けて2種類
的の説明をするにあたって、まずは競技の種類もあることを説明します。弓道には「近的(きんてき)」と「遠的(えんてき)」があります。
近的競技
1つ目は「霞的(かすみまと)」と呼ばれる的です。
近的競技に一般的に使われている的です。直径は36センチで、木製の的枠に的紙を貼り付けて作られます。私が通っている道場では紙製の的枠を使っていますが、学生時代では消耗が激しかったのでビニール製の的枠を使用していました。耐久性としてはビニール製の的紙の方がしっかりしていて破けにくいです。矢数をたくさんこなして練習する部活動などではよく使われています。
近的競技は、通常の競技では的のどこに中ろうと関係なく、「中り」「外れ」で判断されます。射距離(矢を射る距離)は28mです。
遠的競技
直径100センチの的で、競技では的中制と得点制があります。的中制では近的競技と同じように白黒の的になりますが的の大きさは直径50センチになります。得点制では上の画像のように中心から金、赤、青、黒、白の色が使われており、得点は金10点、赤9点、青7点、黒5点、白3点となっています。射距離は 60mです。
弓の種類は3つ
弓の種類は3つあります。素材によって特徴が違うため、自分に合った弓を選ぶのがポイントになってきます。
グラスファイバー弓
ガラス繊維を使用した弓です。この弓は比較的価格が安く、耐久性にも優れています。変形しにくい、壊れにくいということで初心者さんや学生の方におすすめです。ちなみに私は学生時代に弓道を始めてから今までずっとこちらの弓を使っています。伸縮性があまりないことで矢を放った時に反発力が矢に伝わりやすく、しっかり矢が飛んでくれるのでお気に入りです。デメリットとしてはその反発力がある分振動を腕(または体)に受けやすいということです。
カーボンファイバー弓
炭素繊維でできた弓です。比較的軽量で強度もあります。力強く矢が飛んでいく印象です。その力強さに耐えられず矢所が定まらないデメリットがあるかと思います。私は持ち手の力が不十分で弓を始めた当初は使いこなせませんでした…言い換えれば、きちんと鍛錬すればしっかりとした矢飛びが出るということです。鍛錬していく中で自分に合う弓を見つけていくのが良いでしょう。
竹弓
竹弓は天然素材でできている弓です。なので、扱いにも気をつけなければいけません。季節によって弓の強さが変化します。さらに上記で紹介したグラスファイバー弓やカーボンファイバー弓と比べて矢が飛びにくく、壊れやすいのも特徴です。そのため日々のメンテナンスも必要になってきます。取り扱いが難しいので上級者向けの弓になります。ですが弓から伝わる振動が優しく、的中よりも射形を鍛錬したい方にはおすすめです。(もちろん射を極めていく上で的中も大事になってきます)昇段していくにつれて竹弓にステップアップされる方がいらっしゃるので、射形を鍛錬しやすい弓でもあると言えます。
まとめ
今回は弓道の競技の内容、的の種類と、弓の種類について説明しました。
私なりの言葉ですが、しっかり説明してある弓道の検索ページじゃ若干かたくて難しい…と思われている方のちょっとした補足のような形で読んでいただけたらなと思い書きました。
一人でも弓道を知りたいと思われている人のお助けになりますように。
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